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水稲育苗の苗焼けの原因である高温対策に。温度センサー [ありそうでなかった商品]

スマート農業という言葉が使わている昨今、
その主役の一人である環境制御装置の役割は、
複数のセンサーと暖房機・換気装置の連動がメインで、
鉄骨ハウス・連棟ハウスでトマトや花、イチゴを栽培する人向けでした。

RIMG2725.jpg



一方で新潟県のハウスの多くは単棟の水稲育苗ハウスで、
高度な環境制御装置とはほぼ無縁です。

DSC_3758.jpg



さてそんな水稲育苗用ハウスの悩みと言えば、苗焼けの心配です。
適切な被覆資材をかけたり剝がしたり、
ハウスの換気をすることで過度な高温になるのを防いで苗が焼けるのを防いできましたが、
それも長年のカンや、何時になったら剥がす・換気する等、
気候変動に対応しきれなくて苗をダメにすることも少なからずあるようです。
(たまに資材のせいにされたり培土のせいにされたりする)


毎年の気候変動に対応するには、ハウスの温度にもっと目を向ける必要があると考えます。
資材は従来通りでいいのですが、温度が高くなったら換気、というアクションを
適切に行うことで、苗焼けは防げると考えられます。

当社では扱っていませんが、水稲育苗の際に必要な温度センサーの装置を
3つご紹介します。

どれも温度異常を検知してスマホに知らせるという装置です。






〇KDDIウェブコミュニケーションズ「てるちゃん」
https://www.tel-chan.com/

3万円くらいで設置可能。親機が2万円、子機が5千円くらいです。
親機は子機8台まで接続可能。
温度異常を電話、メール、ショートメール等で通知します。
子機はコイン電池で配線不要。アップル社のエアタグみたいな感じですね。
温度・湿度・照度に特化した装置なので、ゴテゴテせず
非常に使いやすそうです。
これで通信費が年間ではなく水稲育苗の間だけ、というプランがあれば
もっと売れるかもしれない。



〇T&D「データロガー おんどとり TR-7wb」
https://www.tandd.co.jp/special/tr7wbnw/

1台3万円弱。
乾電池で作動。PC連動、アプリも完備。
無線LANの設置が別途必要のようです。てるちゃんの親機に相当するものだろうか。
農業用に使用している事例が紹介ページにないのですが、
youtubeでハウスに使用している方を見ました。
(ドリームファーマーズちゃんねる さん https://youtu.be/wq961aDoJyI




〇ファーモ「ハウスファーモ(Aタイプ)」
https://farmo.info/product_house/

太陽光発電で電池不要。
様々なセンサーを搭載したトマト・きゅうり用モデルもありますが、
温度センサーだけの育苗用Aタイプなら4万円くらいで設置できます。
(別途親機が必要のようです。)
既に水稲育苗での実績もあるようです。






以上3機種を見てみましたが、
エアタグくらいの大きさの温度だけのセンサーで1個5千円しない程度、
親機あるいはルーター(親機)設置の必要がない、というのがあれば、
日本中の水稲育苗ハウス1棟に1個レベルで普及するかもしれない。
開発ご希望のメーカーさんがいらっしゃれば、喜んでご協力いたします。
ご連絡、お待ちしております。宛先:info@eguchi-ya.jp



追記

農研機構が、
『安価かつ簡便に ハウスの遠隔監視に使える IoT機器
「通い農業支援システム」 製作マニュアル』を公開しています。
https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/pamphlet/tech-pamph/142629.html
2万円くらいで自作できるシステムで、
コストはお手軽でシステムもなかなか良さそうなのですが、
いかんせん自分でプログラミング及び工作しなければならないのがネックかと・・・。
農家さんなら工作は得意だと思いますが、
プログラミングや専門用語が多く、頭を抱えると思います。
「アクセストークン」なんて、文中の解説を読んでもまだよくわかりません。







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