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某所に載せたイチゴ原稿 その9 幸せな殺し方、幸せな味。 [イチゴ]

9、幸せな殺し方、幸せな味。

イチゴはニンゲンと同じで、夜は眠り、昼間は生命活動します。
昼間は糖分を生み出す光合成もしますが、内呼吸あるいは細胞呼吸と言って、
自身の持っているブドウ糖を分解し、生命活動に必要なエネルギーを得ています。
呼吸が激しいときに収穫するのと、呼吸が穏やかなときに収穫するのと、
どちらが甘いでしょうか。
もちろん、眠っている間の穏やかなときです。

イチゴ農家さんは、イチゴがまだ眠っている状態、
午前4時ごろから頭にライトを取り付けてイチゴを照らしながら収穫をはじめます。
これが一般的に「朝どり」と言われている収穫の様子です。
枝豆をはじめ、そのほかの野菜も同じような理由で、
早朝あるいは日付を越えた深夜に収穫されるのです。

参考に、モンゴルでは、羊が眠っている間に一息で解体するそうです。
「幸福な殺され方をした羊は幸せな味がする」。

記事おわり 2007年4月ごろ 新潟県内向けに書いたとある原稿より
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