某所に載せたイチゴ原稿 その6 高設イチゴと土耕イチゴ [イチゴ]
6、高設イチゴと土耕イチゴ
現在我々が食べているイチゴのほとんどは、
ビニールハウス内での栽培と思っていいです。
その栽培方法には主に2通りあります。高設栽培と土耕栽培です。
高設栽培とは、作業しやすい高さに土の入った台を設置し、
イチゴを栽培する方法。土耕と違い、収穫時に腰を曲げなくて済むので、
農家の高齢化に伴い導入面積は増えています。
実際に脱サラか普通の会社が新規参入、あるいは
従来イチゴを作っていなかった農家が新たにイチゴを栽培する場合のほとんどは
この栽培方法を導入しています。
ただ、土耕に比べてコストがかなりアップします。
でも作業はラクになります。
高設栽培で作られたイチゴは形が整っており採れる量も安定、
販売計画を簡単にに立てられ、コンスタントな農業経営に貢献することが出来ます。
収穫したイチゴは主に市場やスーパーに向けられます。
土耕栽培とは、地面に植えて収穫する方式。
土耕のイチゴは形がでこぼこでゴツゴツ。でも味は抜群です。
果実の先端の糖度のみを比較すると、高設の限界は11度くらいですが、
土耕では14度は望めます。
朝市や、リピーターの多い直売所に行くと売られている形の悪いイチゴは、
実はアタリなのです。そもそも土の量が土耕と高設では大きく違います。
土は栄養の貯金箱。貯金箱が大きいほど甘いのです。
地面全部と、プランター程度の量の土。どっちが甘いイチゴが出来るか、
もちろん土耕でしょう。
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